いざ転職活動を始めるとなっても、応募書類の書き方がわからず立ち止まってしまう人は少なくありません。
この記事では、施工管理のための履歴書の書き方を、見本をもとに解説します。
【見本付き】施工管理の履歴書の書き方
記入するエリアを8つに分けて、履歴書の書き方を紹介します。
今回は市販されている履歴書でよくある項目を網羅した見本を作成しました。下記の見本を見ながら、各エリアの書き方を確認していきましょう。
なお、履歴書は手書きとパソコン作成どちらでもOK。A3見開きサイズに収めるのが一般的です。
見本で使っているテンプレートは、下記からダウンロードできます。
1)基本情報・写真
名前や生年月日、現住所などの基本情報を埋める欄です。
記入した住所や電話番号・メールアドレスに応募先からの連絡や書類が届くので、確実に連絡が取れるものを記入しましょう。
注意点
- 日付は、履歴書を提出する日を記入する。
- 証明写真は縦4cm×横3cmで、3ヵ月以内に撮影したもの。服装はスーツが基本。
- 印鑑は認印で。スタンプ印(シヤチハタなど)はNG。
2)学歴・職歴
高校卒業以降の学歴と、これまでの職歴を記載する欄です。行の中央に「学歴」「職歴」と書いてから、入学・卒業、入社・退職の経歴を記入しましょう。
なお、履歴書に書く職歴はシンプルな内容でOK。具体的な業務内容も含んだ詳細な職歴は、職務経歴書や工事経歴書に記載します。
注意点
- 学校名や会社名は、略さずに正式名称を記入する。
- 入社・退職のほか、配属先や担当業務について補足を入れておくと丁寧。
- 職務経歴書・工事経歴書の内容とズレがないように気を付ける。
転職経験がある場合の書き方は?
転職経験がある場合は、以前勤めていた会社を退職した旨と、転職先に入社した旨をその都度書く必要があります。見本の赤字部分を参考にして追記しましょう。
3)免許・資格
取得した免許・資格を記入する欄です。どんな免許・資格でも記入できますが、業務に関連するものを記入しておくと、スキルを客観的に示せます。
書ける免許や資格が無い場合は「特になし」と記入しますが、現在勉強中のものがあれば「○○取得に向けて勉強中」と書くことも可能です。企業によっては、意欲を汲み取ってもらえるケースがあります。
注意点
- 免許・資格は、取得した順に書く。
- 免許・資格の名称は、正式名称で記載する。
- 最後に「以上」と書かなくてOK。
主な免許・資格の正式名称と書き方
免許・資格 | 正式名称・履歴書への書き方 |
---|---|
自動車免許 | 普通自動車第一種運転免許 取得 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得 |
施工管理技士 | ○級○○施工管理技士 取得
例)1級建築施工管理技士 取得、2級管工事施工管理技士 取得 |
施工管理技士補 | ○級○○施工管理技士補 取得
例)1級建築施工管理技士補 取得、2級管工事施工管理技士補 取得 |
建築士 | ○級建築士 取得
例)一級建築士 取得、二級建築士 取得 |
電気工事士 | 第一種電気工事士 取得 第二種電気工事士 取得 |
技術士 | ■登録している場合
技術士 登録 ■試験に合格したが、登録していない場合 技術士第二次試験 合格 |
技術士補 | ■登録している場合
技術士補 登録 ■試験に合格したが、登録していない場合 技術士第一次試験 合格 |
4)志望動機
どうして応募先に入社したいと思ったのか、なぜその会社でなければならないのかを、エピソードなどを交えて伝える欄です。
履歴書の志望動機のポイントは、志望理由(結論)→その結論に至った背景やエピソード→入社後の意気込みの3つの内容を順に書いていくこと。
応募先の事業内容などを調べて、その会社を選んだ理由と上手く絡めて伝えましょう。
志望動機が書けない……そんなときに読みたい、書き方&ポイント解説
5)自己PR
自己PR欄は、これまでの経験・スキルを、応募先でどの程度活かせそうかを伝えるための欄です。
履歴書の自己PRを書く際は、自分の強み(結論)→根拠となる具体的なエピソード→自分の強みをどう活かせるのかの3点を順番に書くのがポイント。
応募先の業務内容にマッチした経験・エピソードを選んで伝え、自分と応募先との相性の良さをアピールしましょう。
自己PRが書けない……そんなときに読みたい、ポイント&例文
6)趣味・特技
趣味・特技欄は、主に人物像を伝えるための欄です。直接合否に影響することは少ないですが、会話のきっかけとして活用されるケースがあります。
空欄はマナー違反になるため、些細なことでもよいので記入しておきましょう。
注意点
- 「一言(結論)+詳しい説明」の2段階にわけて書くのがベター。
- ギャンブルや犯罪・不健康を連想させる内容は避けるのが無難。
7)通勤時間、扶養家族など
通勤時間や扶養家族の人数など、暮らしに関する情報を記入する欄です。通勤の可否や、働き方の制約があるかどうかを判断する材料として使われます。
注意点
- 通勤時間は大まかでOK。ドアツードアの時間を5分刻みで記入する。
- 扶養家族数は、自分自身を含めない家族の人数を書く。
8)本人希望欄
入社後のミスマッチや、連絡の行き違いなどを防ぐための連絡事項を記入する欄です。
一般的には入社する上で絶対に譲れない条件または連絡を取ることができない日時・時間帯がある場合に記入します。
注意点
- 書くことが無ければ「貴社の規定に従います。」と記入する(空欄はNG)。
履歴書のマナー・注意点
各エリアの注意点のほかに、履歴書の作成を通して守りたいマナー・注意点が4つあります。これらもあわせて注意するようにしましょう。
すべての書類を書き終えたら、内容や表記が統一されているかどうか、落ち着いて必ず見直しましょう。
また、職務経歴書や工事経歴書の書き方を、下記の記事で紹介しています。続けて作成する場合は、ぜひ参考にしてみてください。
施工管理の職務経歴書の書き方
施工管理の工事経歴書の書き方
(セコカンプラス編集部)