「施工管理の年収は、ほかの仕事と比べて高い」と言われることもありますが、実際の相場はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、2021年4月~2022年3月の1年間でセコカンプラスに登録された施工管理4,198名の年収データをもとに、施工管理の平均年収を徹底分析しました。
平均年収だけではなく、ゼネコン・サブコンなどの業種別ランキングや、年代別の平均年収も紹介しています。
施工管理の平均年収
4,198名の年収データをまとめたところ、施工管理の平均年収は620万4,190円(平均年齢42.0歳)でした。
厚生労働省の調査によると、サラリーマンなどを含む全職種の平均年収は489万3,100円(平均年齢43.4歳)。全職種の平均と比べて、施工管理の平均年収は130万円ほど高いことがわかりました。
次の章からは、施工管理の平均年収をさらにくわしく見ていきましょう。
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職種別の平均年収ランキング - 年齢が上がると年収はどう変化する?
年代別の平均年収まとめ
業種別の平均年収ランキング
施工管理の年収データを7つの業種に分類して平均年収を算出したところ、最も平均年収が高いのはプラント勤務の施工管理で692.5万円でした。
次いで高いのはゼネコン勤務の施工管理で平均年収は663.1万円。3番目は建築設備・建材メーカー勤務の施工管理で、平均年収は651.4万円となっています。
施工管理全体の平均(620.4万円)に届かなかったのは、サブコン・専門工事会社(604.7万円)、不動産管理(601.8万円)、戸建て住宅(565.4万円)、内装・リフォーム(559.5万円)の4業種。
平均年収トップのプラントと最下位の内装・リフォームの間には、133万円の差が開く結果となっています。
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職種別の平均年収ランキング
続いて施工管理の年収データを職種別でまとめたところ、最も平均年収が高いのはプラント施工管理で695.9万円でした。
2番目に高いのは設備施工管理で平均年収は643.5万円となっており、管工事関連の施工管理は年収が高い傾向にあることがわかりました。
反対に、年収相場が低めなのは土木施工管理と建築施工管理。どちらも施工管理全体の平均年収(620.4万円)に届かず、土木施工管理の平均年収は613.1万円、建築施工管理は609.4万円でした。
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年代別の平均年収まとめ
年収データを20~50代・60代以上に分けて平均年収を算出したところ、20代の平均年収は482.6万円で、30代は598.4万円、40代は661.8万円、50代は717.3万円、60代以上は602.4万円でした。
20代から30代にかけての上がり幅は特に大きく、100万円以上増加。ピークを迎えるのは50代で、60代以降はやや平均年収が下がることがわかりました。
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現場所長の平均年収は一体いくら?
建設現場で最高位のポジションである現場所長は、実際のところ年収も高いのでしょうか。
セコカンプラスを運営する株式会社クイックの調査によると、所長・現場代理人の経験がある施工管理の平均年収は654万9,242円(平均年齢44.7歳)でした。
施工管理全体の平均(620万4,190円)と比べて、所長・現場代理人の経験がある人の平均年収は30万円以上高いことがわかります。
なお、所長・現場代理人の経験がある人の年収相場は、担当した工事の案件金額によって変わります。
たとえば、10億円以上の現場で所長・現場代理人の経験があると回答した人の平均年収は834万円で全体平均を大きく上回っていましたが、1,000万円未満の現場でのみ所長・現場代理人の経験がある人の平均年収は599万円でした。
【アンケートの概要】株式会社クイックの転職支援サービスを利用したことがある人にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答。このうち所長・現場代理人経験を問う設問では、607名が経験があると回答した。調査期間は2020年3月4日~3月11日。
調査の概要
2021年4月~2022年3月の1年間でセコカンプラスに登録された待遇データのうち、年収情報の入力があった20代以上の施工管理4,198名のデータをもとに算出した。
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(セコカンプラス編集部)