「資格は持っているのに、資格手当が支給されていない……」
「友人の会社は○○手当があるのに、うちの会社には無い」
「手当の金額って、いくらくらいが相場なの?」
給与と一緒に支払われる手当に、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
そこで今回、施工管理の手当について、支給の実態を独自に調査しました。セコカンプラスに寄せられた給与明細をもとに、よくある手当のラインナップと平均支給額、もらっている人の割合をまとめています。
「自分はこの手当が無いな……」「平均よりもらえてる!」など、ちょっとした比較に使ってみましょう。
調査の概要
『セコカンプラス』の年収・給与情報に掲載中(※)の392名分の給与診断画像をもとに手当の内訳を集計・分析した。
※2022/04/12時点で掲載中のデータが対象
施工管理の手当ラインナップ25種
今回の調査で判明した施工管理の手当のラインナップは25種類(※)。もらっている人の割合が高い順に、手当名と平均支給額をまとめました。
その結果、最ももらっている人が多い資格手当ですら、全体の33.4%の人しか受け取っていないという結果に。家族手当や住宅手当といったメジャーな手当であっても、もらっている人の割合は30%前後でとどまっています。
※個人情報保護の観点から、本人特定に繋がる可能性のある手当(役職手当、管理監督者手当、現場管理手当、寒冷地手当、現場代理人手当など)をあらかじめ除外したデータを使用しています。また、通勤手当のように支払い回数・金額のばらつきが大きな手当も除外しています。
なお、25種類ある手当のうち、10%以上の人がもらっている手当は4種類のみ。今回の調査においては、大多数の人が対象となるような万人向けの手当は無いことがわかりました。
手当の支給額|最高・最低・平均支給額
次に、主要な手当の支給金額についてくわしく見ていきましょう。ここでは、資格手当・家族手当・住宅手当の3種類について、平均支給額・最高金額・最低金額を紹介します。
資格手当|最高金額は約21.5万円
資格手当の平均支給額は2万670円、最高金額は21万5,500円でした。
平均支給額と最高金額には、10倍もの差がありますが、その原因として考えられるのが資格手当の支払いタイプの違いです。
資格手当の支払い方法は、資格を取得してから毎月支払われるタイプと、合格時に一時金・報奨金として1回だけ支払われるタイプの2種類があります。
給与明細上、どちらも同じ「資格手当」として記載されますが、前者が資格1つにつき毎月5,000円~1万円ほど支払われるのに対して、後者は一度に10万円以上支払われることも少なくありません。
今回の調査では、合格時に一時金・報奨金として支払われた資格手当が、最高金額を引き上げたと考えられます。
家族手当|最高金額は8万円
家族手当の平均支給額は1万6,522円、最高金額は8万円でした。
2020年の就労条件総合調査(厚生労働省)によると、産業全体における家族に関する手当の平均支給額は1万7,600円。今回の平均支給額も、それに近い値ということがわかりました。
また、最高金額は8万円ですが、今回の調査で多数派だったのは支給金額が2万円以下の人で、全体の約75%を占めていました。
住宅手当|最高金額は9万円
住宅手当の平均支給額は1万9,673円、最高金額は9万円でした。
今回の調査によると、施工管理の住宅手当は全産業の平均と比べて高めの水準のようです。2020年の就労条件総合調査における全産業の平均支給額は1万7,800円。本調査の平均支給額の方が2,000円ほど高いことがわかります。
あくまで今回は手当のみ集計しましたが、セコカンプラスの「給与明細」ページでは、業種や職種、年代ごとに実際の給与明細を見ることができます。「自分の手当は、この年代では多い方なのか……?」など、よりくわしく比較したい人は、ぜひご覧ください。
実際の「給与明細」の画像から、みんなの手当や給与を確認!
(セコカンプラス編集部)