施工管理の退職理由の伝え方|スムーズに退職するための例文つき

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上司に退職を切り出す際、退職理由の伝え方には注意が必要です。伝え方次第では、トラブルに発展したり、引き止めにあって退職しづらくなってしまったりする可能性があります。

この記事では、スムーズに退職するための退職理由の伝え方例文を会話形式で紹介します。

退職理由を伝えるときのポイント

上司に退職を切り出す際は、まず1.退職意志2.希望退職時期を伝え、くわしい事情を聞かれた場合は3.具体的な退職理由も伝えるのが一般的です。

なお、会話の流れによって伝える順番が変わることもあるため、実際の状況にあわせて適宜調整するようにしましょう。

退職理由を伝える際の会話例文

【1.退職意志】突然で申し訳ありませんが、一身上の都合で退職させていただきたくお時間をいただきました。

【2.希望退職時期】希望としては◯月頃に退職させていただきたいのですが、可能でしょうか。

そうか……。今後も戦力になってくれると期待していたから、正直残念だよ。何かきっかけがあったのか?

このようなタイミングで申し訳ありません。

【3.具体的な退職理由】かねてから興味があった、◯◯◯◯◯の経験を積みたいと思い、転職を決めました。

そうだったのか。とりあえず部長に伝えておくから、近いうちに改めて声をかけさせてもらうよ。

承知しました。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ここからは、それぞれの部分で押さえておきたいポイントNGな伝え方を解説します。

  1. 退職意志
  2. 希望退職時期
  3. 具体的な退職理由

1.退職意志

まずは、退職の意志があることを伝えます。一言目は定型文として、「一身上の都合で退職したい」と希望を伝えるのが一般的。「退職します」と一方的に伝えると、印象が悪くなってしまうので避けましょう。

また、「退職しようか悩んでいて……」と相談のように切り出すのもNG。引き止めの余地があると判断されて、話が進まなくなる可能性があります。

● 一言目は「一身上の都合で退職したい」と伝える/・退職理由を問わず、一言目は定型文でOK・「退職します」と一方的に言い切ったり、「退職しようか悩んでいて…」と相談のように切り出すのは避ける

会話例ではどう表現してる?

突然で申し訳ありませんが、一身上の都合で退職させていただきたくお時間をいただきました。

2.退職希望時期

退職を切り出すタイミングで、あわせて退職希望時期も伝えておくようにしましょう。早い段階で希望を伝えておけば、その後の引き継ぎや業務整理がスムーズになります。

ここでのNGな伝え方は、「◯日に退職します」のように確定事項として伝えること。すでに転職先への入社日が決まっていたとしても、相談ベースで伝えるようにしましょう。

● 希望日程を伝えた上で、相談して決める姿勢を示す/・退職日は上司と相談して決めるのが基本のため、「◯日に退職します」など確定事項として伝えるのはNG

会話例ではどう表現してる?

希望としては◯月頃に退職させていただきたいのですが、可能でしょうか。

3.具体的な退職理由

くわしい事情を聞かれた場合は、具体的な退職理由も伝える必要があります。

なお、このときに職場や待遇に関する不満を退職理由として伝えることはNG。反感を買ってトラブルに発展したり、引き止めの余地が生まれてしまう可能性があるため、今の職場では叶わないことを実現するために転職すると伝えるのが無難です。

● 退職理由は転職して実現したいことを伝える/・職場や待遇に関する不満を伝えると、反感を買って退職交渉が難航したり、「給料を上げるから」といった引き止めに合ったりする可能性がある・退職後に上司や同僚と偶然会う可能性もあるため、病気や介護など明らかに事実と異なる退職理由はウソだと発覚してしまうリスクがある

会話例ではどう表現してる?

かねてから興味があった、◯◯◯◯◯の経験を積みたいと思い、転職を決めました。

上司に伝えられる退職理由が思いつかない場合は?

具体的な退職理由の伝え方が思いつかない場合は、履歴書や面接で転職先の企業に伝えた志望動機をベースに考えるのがおすすめです。

志望動機で「○○なことに魅力を感じた」と表現していたことを、退職理由では「かねてから興味のあった○○に携わるために退職したい」と言い換えて伝えるといいでしょう。

志望動機を退職理由に言い換える例

▼例1

志望動機:より発注者に近い立場で経験を積めることに魅力を感じた
退職理由:かねてから興味があった発注者に近い立場としての経験を積みたい

▼例2

志望動機:より大型の案件に携われることに魅力を感じた
退職理由:かねてから興味があった大型案件の経験を積みたい

▼例3

志望動機:地域貢献につながる案件に携われることに魅力を感じた
退職理由:かねてから興味があった地域貢献につながる案件での経験を積みたい

退職理由にまつわるQ&A

Q.転職先の企業名を伝える必要はありますか?

A.転職先について聞かれた場合、具体的な社名を伝えてかまいませんが、気が進まなければ伝える必要はありません

もし何かを伝えざるを得ない場合は、「転職活動は進めているが、まだ決まっていない」のように濁すのがいいでしょう。

Q.転職以外の理由で退職する場合、どのように伝えるのがいいですか?

A.転職以外の理由で退職する場合、1.退職意志2.退職希望時期の伝え方は転職を理由に退職する場合と同様ですが、3.具体的な退職理由の伝え方は調整する必要があります

よくあるケース別の定型文を紹介するので、参考にしてみてください。

▼体調不良を理由に退職する場合

◯ヵ月ほど体調を崩しており、しっかりと療養したいと思い退職を決意しました。

▼介護を理由に退職する場合

父(母)の介護に専念したく、退職を決意しました。

▼転居を理由に退職する場合

家庭の都合で◯◯に引っ越すことになり、退職を決意しました。

Q.退職時期の希望が通りそうにありません。どうすればいいですか?

A.もし転職先が決まっているなら、退職日を調整できないか現在の職場と再交渉するのが基本です。すでに転職先では配属案件が決まっている可能性があるので入社日を動かすのは基本的に難しいと考えておきましょう。

ただし、現職で監理技術者を担当している案件の工期が予期せず延長になったなど、どうすることもできない事情がある場合は、転職先に相談すれば入社日を調整できることもあります。入社日を調整できる可能性があるケースについては、下記の記事で解説しています。

なお、転職先が決まっていないなら、特別な事情がない限り可能な範囲で退職日の調整に応じるのが、トラブルなく退職するためのポイントです。

 

(セコカンプラス編集部)

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