連休が取りづらく、世間と比べて休みが少ないと言われている施工管理。実際のところ、まわりの施工管理は何日くらい休めているのでしょうか。
この記事では、2021年4月~2022年3月の1年間でセコカンプラスに登録された施工管理2,535名の休日数データをもとに、施工管理の平均月間休日数を徹底分析しました。
全体平均に加えて、ゼネコン・サブコンなど業種別の実態や年代別の平均月間休日数も紹介しています。
施工管理の月間休日数
2,535名の休日数データをまとめたところ、施工管理の平均月間休日数は6.2日でした。月間休日数が6.2日とは、1ヵ月のうち週2日休みの週が2回、週1日休みの週が2回となるイメージです。
なお、厚生労働省の調査によると、会社員全体の平均月間休日数は9.7日(※)。施工管理の平均月間休日数は、会社員全体よりも3.5日少ないことがわかりました。
※会社員全体の平均月間休日数は、平均年間休日数(116.1日)を12ヵ月で割って算出しました。
参考:厚生労働省「令和3年就労条件総合調査」
なお、同じく厚生労働省の調査によると、会社員のうち完全週休2日制で働いている人の割合は60.7%。週休2日制(※)が基本の施工管理は、世間の会社員よりもハードな労働環境で働いていることがわかります。
※週休2日制とは、1ヵ月のうち週2日休みの週が1回以上あり、それ以外は週1日以上の休みがあること。毎週2日の休みがある完全週休2日制とは異なります。
ここからは、施工管理の休日数実態をさらにくわしく見ていきましょう。
ゼネコン・サブコン・プラントなど主要6業種の休日数ランキングと、建築・土木・電気工事施工管理など主要6職種の休日数ランキング、年代別の平均月間休日数をまとめています。
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業種別の平均月間休日数
施工管理を6つの業種に分類して平均月間休日数を算出したところ、今回最も多かったのは不動産管理会社勤務の施工管理で6.8日でした。
次いで多かったのは建築設備・建材メーカー勤務の施工管理で6.7日。3番目に多かったのはプラント勤務の施工管理で6.6日でした。
施工管理の全体平均(6.2日)を下回ったのは、ゼネコン勤務の施工管理(5.8日)とサブコン・専門工事会社勤務の施工管理(5.7日)。1位の不動産管理会社勤務の施工管理と6位のサブコン・専門工事会社勤務の施工管理の間には、1.1日の差が開いています。
業種別の月間休日数を年代ごとで分析!
職種別の平均月間休日数
続いて施工管理の休日数データを職種別でまとめたところ、最も多かったのは電気通信施工管理の7.3日で、唯一の7日超えとなりました。
次いで多かったのはプラント施工管理の6.4日で、3番目に多かったのは電気工事施工管理の6.1日でした。
一方、最も平均月間休日数が少なかったのは設備施工管理で5.9日。1位の電気通信施工管理とは1.4日の差が開く結果となっています。
職種別の月間休日数を年代ごとで分析!
年代別の平均月間休日数
施工管理を20~50代・60代以上に分類して平均月間休日数を算出したところ、20代の平均月間休日数は5.9日で、30代は6.0日、40代は6.1日、50代は6.3日、60代以上は7.2日でした。
大きな差ではありませんが、今回の調査では年代が上がるほど休日数は増えるという結果になっています。
年代別の休日数をもっとくわしく!
企業規模別|大手は休日数が多い?少ない?
施工管理の休日数データを企業規模で分類して平均月間休日数を算出したところ、最も多かったのは従業員数が301~1,000名の企業で働く施工管理で、平均月間休日数は6.7日でした。
一方、従業員数が100名以下の企業で働く施工管理の平均月間休日数は5.8日という結果に。301~1,000名の企業で働く施工管理と比べ、0.9日少ないことがわかりました。
今回の調査では、従業員が101名以上の企業では休日数が同程度ですが、100名以下の企業は休日数が少ない傾向が見られています。
セコカンプラスに休日数情報を登録した20代以上の施工管理2,535名のうち、企業規模の項目に回答した1,585名のデータをもとに算出しました。
調査の概要
2021年4月~2022年3月の1年間でセコカンプラスに登録された休日数データのうち、20代以上の施工管理2,535名のデータをもとに算出した。
(セコカンプラス編集部)