1級土木施工管理技士の直近5年間の合格率をまとめました。
最新の試験内容と合格基準も解説しています。
1級土木施工管理技士の合格率
1級土木施工管理技士の直近5年間の合格率を調査したところ、第一次検定(学科試験)の合格率は平均57.3%、第二次検定(実地試験)の合格率は平均35.3%でした(※)。
※2021年度の技術検定から、試験の名称が学科試験は第一次検定、実地試験は第二次検定に変更されました。
ここからは、第一次検定と第二次検定それぞれの合格率について、くわしくみていきましょう。
第一次検定
1級土木施工管理技士・第一次検定の直近5年間の受験者数と合格者数、合格率のデータをまとめました。
受検者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2018年度 | 28,512人 | 16,117人 | 56.5% |
2019年度 | 33,036人 | 18,076人 | 54.7% |
2020年度 | 29,745人 | 17,885人 | 60.1% |
2021年度 | 37,726人 | 22,851人 | 60.6% |
2022年度 | 38,672人 | 21,097人 | 54.6% |
直近5年間の合格率は、50%台~60%台前半を推移しており、5年間の平均合格率は57.3%でした。
2022年度は、受検者数が38,672人に対して合格者数は21,097人で、合格率は54.6%。直近5年間の平均を下回る合格率となりました。
第二次検定
1級土木施工管理技士・第二次検定の直近5年間の受検者数・合格者数と合格率のデータをまとめました。
受検者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2018年度 | 27,581人 | 9,521人 | 34.5% |
2019年度 | 24,688人 | 11,190人 | 45.3% |
2020年度 | 24,204人 | 7,499人 | 31.0% |
2021年度 | 26,558人 | 9,732人 | 36.6% |
2022年度 | 24,462人 | 7,032人 | 28.7% |
第二次検定の合格率は20%台後半~40%台後半を推移しており、5年間の平均合格率は35.3%でした。
2022年度は受検者数が24,462人に対して合格者数は7,032人で、合格率は28.7%。第一次検定と同様、直近5年間の平均を下回る合格率となりました。
1級土木施工管理技士の試験内容・合格基準
第一次検定
1級土木施工管理技士・第一次検定はマークシート形式。土木工学等・施工管理法・法規の科目から出題されます。
2022年度の出題数は96問で、そのうち回答する必要があるのは65問。各問題1点の65点満点で、合格基準は39問以上(得点60%以上)の正解かつ、施工管理法の応用能力に関する問題で15問中9問以上の正解でした。
第一次検定は出題範囲が幅広いうえに、細かな表現や数値の正誤を問われる問題もあるため、半年以上前から勉強をはじめておくのが大切です。
おすすめの勉強方法は、過去問を繰り返し解くこと。施工管理技士の技術検定は同じような問題が出題されることも多いので、参考書を読むよりも効率よく勉強を進めることができます。
はじめは解けない問題ばかりだとしても、解説を読み込むことで徐々に正答率が上がっていくはずです。
第二次検定
1級土木施工管理技士・第二次検定は記述形式で、施工管理法に関する問題が出題されます。
2022年度の出題数は大問が11問で、問題1~3が必須問題、問題4~11が選択問題でした。配点は公開されておらず、合格基準は得点60%以上となっています。
第二次検定は記述形式でマークシート形式よりも知識が問われるうえ、文章表現に問題があれば減点されるため、第一次検定より高めの難易度となっています。
知識をつけるための勉強が欠かせないのはもちろん、伝わりやすい文章を書く訓練をしておくことも大切。過去問を解いて上司にチェックしてもらったり、通信の添削サービスを利用したりして、高得点が狙える回答の作り方を身に付けておくようにしましょう。
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(セコカンプラス編集部)