施工管理の通勤時間は、担当する現場に左右されるもの。家から近ければ出勤時刻ギリギリまで寝ることもできますが、遠ければ早朝起床もやむなし……。
実際のところ全国の施工管理はどのくらいの時間をかけて通勤しているのか、現役施工管理1,414名にアンケートした結果をまとめました。
「通勤時間は1時間以内」が7割超え
回答を集計したところ、片道の通勤時間が「30分未満」の人と「30分~1時間」の人がどちらも36%という結果に。2つを合わせると、全体の7割以上が1時間以内で通勤できていることがわかりました。
回答者のなかには2時間以上かけて通勤している人もいますが、割合としてはわずか1%となっています。
総務省が実施した「社会生活基本調査」によると、日本の平均通勤・通学時間は片道約40分(※)。
平均データだけを比較すると、施工管理の通勤時間は世間一般と同程度であることがわかります。
※総務省統計局「社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング」の往復通勤・通学時間をもとに片道時間を算出。
【地域別】関東・近畿は通勤時間が長い
通勤時間は住んでいるエリアにも左右されるもの。続いては、調査結果を地域別でまとめてみました。
その結果、ほとんどの地域は「30分未満」がボリュームゾーンですが、関東と近畿のみ「30分~1時間」と回答した人が最も多いという結果になりました。
関東と近畿の通勤時間が長いのは、広範囲の案件を受注する大企業が多いため、都道府県をまたいだ通勤も珍しくないことが影響しているのかもしれません。
加えて、電車やバスで通勤する人の割合が高いことも関係していると考えられます。
【業種別】サブコン・専門工事会社は「30分未満」が最多
最後に業種別でまとめたところ、サブコン・専門工事会社のみ僅差で「30分未満」が最も多く、ほかの業種は「30分~1時間」が最も多いという結果になりました。
特徴的なのは、不動産管理会社のみ「1時間~1時間半」と回答した人の割合も高いこと。
通勤時間が1時間を超える人が半数近くおり、不動産管理会社の通勤時間はほかの職種と比べて長めであることがわかりました。
アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,414名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
(セコカンプラス編集部)