施工管理は、どのくらいの年齢で転職する人が多いのでしょうか。
2017年度から2021年度上半期までの間に、セコカンプラスを運営する株式会社クイックの転職サービスを利用して転職した施工管理の平均年齢を調査しました。
2021年度上半期の平均年齢は45.5歳
2021年度上半期にクイックのサービスを利用して転職した施工管理の平均年齢は、45.5歳でした。
平均年齢は調査開始時からゆるやかに下がってきており、2021年度上半期は2017年度(平均年齢48.8歳)から3.3歳のマイナス。前回調査の2020年度(平均年齢46.4歳)と比較しても、0.9歳のマイナスとなっています。
とはいえ、依然として転職者の中心が40代後半ということに変わりはありません。
「45.5歳」は高い?
ちまたでは「35歳が転職のリミット」と言われることもありますが、今回の調査では施工管理転職者の平均年齢は45.5歳で、35歳を10歳以上も上回る結果となりました。
実際のところ、施工管理転職者の年齢分布には、ほかの職種と比べてどのような違いがあるのでしょうか。転職者の年代別割合を、施工管理と一般的な会社員とで比較してみました。
ほかの職種は20~30代で転職する人が多い
厚生労働省の調査によると、一般的な会社員の転職者は20~30代がボリュームゾーンとなっていることがわかりました。
参考:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果」
割合をくわしくみてみると、20代が29%で、30代が24%。20~30代が全体の半数以上を占めており、40代を超えると転職者数が減っていく傾向となっています。
これに対し、今回調査の対象となった施工管理転職者のボリュームゾーンは40代。50代や60代で転職する人の割合も、一般的な会社員と比べて高くなっています。
施工管理転職者の平均年齢が高いワケ
施工管理転職者の年齢がほかの職種と比べて高いのは、「現場で即戦力になれるか」が特に重視されていることが理由のひとつ。所定の資格や経験があれば即戦力になるとみなし、求人の応募要件に「◯◯の資格を持っていること」「◯年以上の経験があること」などと書いている企業は少なくありません。
また、建設業界全体として若手の絶対数が少ないということもあり、結果的に40代以上の転職が活発になっています。
一方、特別な資格や経験が求められないことも多い一般的な会社員の転職では「長期的な貢献が期待できるか」が重視される傾向が強め。スキルや経験より将来性が評価されることもあるため、若手の転職者が多くなっています。
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(セコカンプラス編集部)