同じ施工管理でも、所属する業種によって年収の相場は異なります。実際のところ、どのくらいの差があるのでしょうか?
この記事では、施工管理1,492名へのアンケートをもとに主要6業種(※)の平均年収を計算。業種間での平均年収の差や、その原因についてまとめてみました。
※主要6業種:ゼネコン、サブコン、専門工事会社、不動産管理会社、ハウスメーカー・工務店、プラント・エネルギー
【業種別】平均年収の差はどのくらい?
主要6業種の平均年収を比較すると、最も年収が高いのはプラント・エネルギーで平均年収717万円でした。2位はゼネコンで、平均年収683万円。3位はサブコン(設備・電気)で平均年収644万円でした。
1位のプラント・エネルギーと3位のサブコン(設備・電気)の間には、70万円ほどの差が開いています。
なお、平均年収が最も低かったのは専門工事会社(建築・土木)で、平均年収577万円。1位のプラント・エネルギーとの年収差は約140万円となっています。
年収差の原因は、ボーナスと残業代
ボーナス:最大で年間60万円の差がある
平均年収の差の原因としてまず挙げられるのが、ボーナスです。業種別にボーナスの金額をランキングで見ると、平均年収のランキングと同じ順になります。
今回の調査では、1位のプラント・エネルギーと6位の専門工事会社では、ボーナスの額に年間で約60万円の差があることがわかりました。
残業代|最大で年間約85万円の差がある
残業時間が多い施工管理ならではの特徴として、残業代による影響も挙げられます。こちらも業種別にランキングを見ると、平均年収のランキングとほぼ同じ順になります。
大きく異なるのは、平均年収ランキング4位だったハウスメーカー・工務店が、残業代ランキングでは6位な点。1位のプラント・エネルギーとは年間で約85万円の差がありました。
アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
(セコカンプラス編集部)