施工管理は、一般的な会社員と比べて高収入を得られる職業。ただし、残業時間も多いため「給料が働きに見合っていない」と考える人も多いようです。
実際に給料を労働時間で割ると、時給はどのくらいになるでしょうか? この記事では、1,492名の施工管理へのアンケートから計算した、施工管理の時給をご紹介します。
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
施工管理の時給は、平均1,981円
施工管理1,492名の平均時給は1,981円であることがわかりました。残業代や賞与を含めない基本給のみの計算ですが、東京都の最低賃金の約2倍になるようです。
こちらを基準に、勤務先の業種によって平均時給がどう変化するのか比較してみましょう。
勤務先の業種別、施工管理の時給
トップは「プラント・エネルギー」
主要5つの業種別に時給を比較したところ、最も時給が高かったのはプラント・エネルギー関係の施工管理で、時給2,173円となりました。
一般的に高収入だと言われているゼネコンと比較しても、1時間あたりの給料が250円も高い点は、意外だと感じるかもしれません。
2位は「ハウスメーカー・工務店」
次いで時給が高いのはハウスメーカー・工務店勤務の施工管理。時給は2,117円となっており、こちらもゼネコンより100円ほど高い金額です。
なお、時給が2,000円を超えているのは、上記2業種のみとなっています。
時給最下位は「サブコン」
今回のアンケートで最も時給が低かったのは、サブコン勤務の施工管理。時給は1,840円で、トップのプラント・エネルギー勤務の施工管理とは、300円以上の差があります。
とはいえ、年収を見ると決して低くはありません。サブコンの年収は639万円で、施工管理全体の平均年収とほぼ等しい金額です。このことからサブコン勤務の施工管理は時給が低い代わりに、長時間勤務することで残業代によって稼いでいることがうかがえます。
「ゼネコン」は、平均時給以下
世間的には高収入と言われているゼネコンですが、時給だけ見ると平均より低いことがわかりました。年収自体は平均以上の665万円なので、サブコンと同じく残業代によって稼ぐスタイルの業種であると言えそうです。
同じ時給2,100円台でも、稼ぎ方は大きく違う
1位のプラント・エネルギーも、2位のハウスメーカー・工務店も、時給はともに2,100円台。ですが、年収は大きく異なります。
アンケート結果によると、プラント・エネルギー勤務の施工管理の方が年収は70万円ほど高く、賞与・残業代で大きく稼いでいることがわかりました。
特に残業代は、ハウスメーカー・工務店の倍以上。平均年収700万円を超えるプラント・エネルギーの施工管理ですが、残業によって収入を増やしているという実情があるようです。
(セコカンプラス編集部)