高卒からの大逆転。大企業は、意外と身近?

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高卒の方々から聞くことが多い「大学を出ていないし、大企業なんて入れない」という声。ですが、セコカンプラスが現役の施工管理1,492名にアンケートを行ったところ、施工管理の場合は高卒から大企業に入社している人が意外と多いことが判明しました。

この記事では、アンケート結果から見えてきた、企業規模ごとの高卒者の割合や、採用の傾向などをご紹介します。

アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日

大企業の施工管理の4人の1人は、高卒

セコカンプラスが実施したアンケートによると、従業員数300名以上の大規模企業に勤務している施工管理のうち、26%(4人に1人)は高卒だと分かりました。

また、スーパーゼネコンを含む従業員数5,000名以上の企業でも、施工管理の19%(5人に1人)は高卒という結果に。狭き門と言われている従業員5,000名超の大企業でも、高卒人材が意外と多い現状が見えてきました。

企業規模別 施工管理の割合 従業員5000名以上(スーパーゼネコンなど):大学・大学院卒 59%、高卒 19% 5人に1人が高卒/中規模企業(従業員20名〜300名):大学・大学院卒 53%、高卒 26% 4人に1人が高卒/小規模企業(従業員20名未満):大学・大学院卒 27%、高卒 47%(セコカンプラス調べ)

新卒だと、高卒で大企業は確かに難しい

大企業の施工管理の4人に1人が高卒というデータがある一方で、新卒のタイミングで高卒の人が入社するのは難しいのが実態です。実際、2019年度のスーパーゼネコン各社の採用実績を見ると、新卒採用で高卒を採っていたのは清水建設のみでした。

その他のゼネコンでも高卒採用枠は小さく、あっても学校推薦など狭き門。そのため、大企業に勤務している高卒の施工管理は、ほぼすべてが中途入社と言えそうです。

スーパーゼネコン各社の新卒採用枠(2019年) 竹中工務店:大学・大学院卒 231名/清水建設:大学・大学院卒 312名、高卒 15名/大成建設:大学・大学院卒 258名/鹿島建設:大学・大学院卒 247名/大林組:大学・大学院卒 263名 高卒の新卒採用は清水建設の15名のみ

出典:東洋経済新報社『就職四季報総合版 2021年版』(東洋経済新報社、2019)

中途だと、大企業に入りやすい

新卒採用が今後の期待を込めたポテンシャル採用なのに対して、中途採用の場合は即戦力採用がほとんど学歴よりも、いま現場を任せられるだけの経験・スキルが重視されます。そのため、高卒でも大企業に入社できる人が一定数いるようです。

学歴によらない即戦力採用が活発な背景には、深刻な人材不足と有資格者の不足という二つの背景があるようでした。

大企業ほど、人材不足は深刻

建設業界の就業者数は、1997年から減り続けている状況。加えて高齢化や、団塊世代の大量退職も進んでおり、人材不足は慢性的になっています。

特に大企業の場合、案件をまわすために必要な人員数が多いため、年間を通して積極的に中途採用を行っているようです。

希少な「有資格者」を奪い合っている

もともと有資格者が優遇される施工管理ですが、若年層の技術検定合格者の減少によって、優遇傾向がさらに強まっています。

たとえば、1級土木施工管理技士の場合……

  • 20代後半~30代前半の合格者数は、10年間で約半数に減少
  • 合格者の平均年齢は、10年間で34.1歳から37.0歳に上昇

※2006年~2015年、国土交通省調べ

こうした背景から限られた有資格者をめぐって、中小企業・大企業で施工管理の奪い合いが激化。学歴不問で募集をかけるケースも多く、中途採用なら大企業にも入社しやすいという状況に繋がっています。

建設業界の採用支援を行っている株式会社クイックのコンサルタントによると「採用企業の注力分野と転職者のスキルがマッチすれば、多くの人に内定のチャンスがある」とのこと。高卒だから無理ということはなく、大手企業は意外と身近な存在なのかもしれません。

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(セコカンプラス編集部)

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