上場しているハウスメーカー12社(※)が公表している2021年度の有価証券報告書をもとに、平均年収ランキングを作成しました。
※2021年度より前に上場廃止した企業は調査対象外としています。
この記事のポイント
- ハウスメーカー12社の平均年収は683万円
- 平均年収トップは積水化学工業
- 前年度比で最も増加したのはヒノキヤグループ
- 前年度比で最も減少したのはアールシーコア
ハウスメーカー12社の平均年収
各社の2021年度の平均年収を集計したところ、上場しているハウスメーカー12社の平均年収は683万円でした。
内訳を見てみると、800万円台が4社、600万円台が4社、500万円台が2社、400万円台が2社。平均年収が700万円台の企業はゼロで、上位4社と5位以下の平均年収には差が開いていることがわかります。
各社の有価証券報告書をもとに作成。住友林業とヒノキヤグループは2021年12月期、積水ハウスは2022年1月期、タマホームは2021年5月期、オープンハウスは2021年9月期、三栄建築設計は2021年8月期、このほかの企業は2022年3月期のデータを使用。持株会社の飯田グループホールディングスと日本ハウスホールディングスは調査対象外としている
トップは積水化学工業の897万円
2021年度のトップは積水化学工業で、平均年収は897万円でした。
2位は大和ハウス工業で平均年収は884万円、3位は住友林業で872万円。1~3位の金額に大きな差はなく、3社は同水準という結果になっています。
そこから70万円ほど下がって、4位は積水ハウスで平均年収は800万円でした。
なお、上位4社の平均年収はいずれも前年度から増加。業績に目を向けると、コロナ禍による住宅ニーズの高まりを背景に各社増収増益となっているため、こうした好調な状況が年収に還元された可能性もあると考えられます。
大幅アップはヒノキヤグループ
主要ハウスメーカー12社のなかで、平均年収がアップしたのは半数。なかでも特に増えたのは、12位のヒノキヤグループです。
ヒノキヤグループの平均年収は467万円で12社中最下位ですが、2021年度は前年度から55.4万円アップ。上位4社と同じく戸建て住宅のニーズ増加が影響し、2021年度は受注棟数・受注金額ともに過去最高を記録しています。
大幅ダウンはアールシーコア
主要ハウスメーカー12社のなかで、平均年収の減少幅が最も大きかったのは7位のアールシーコア。2021年度の平均年収は668万円で、前年度から54.9万円ダウンしました。
アールシーコアの2021年度の業績を見てみると、売上高は前年度比3.5%増の163億円ですが、営業損益は木材価格が高騰するウッドショックの影響で3億円の赤字。2022年度は販売価格や販売条件などの改定で、利益面の改善を図るとしています。
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(セコカンプラス編集部)