主要サブコン16社が公表している2021年度の有価証券報告書をもとに、平均年収ランキングを作成しました。
この記事のポイント
- サブコン16社の平均年収は790万円
- 平均年収トップは空調設備が主力の大気社
- 電気設備系のトップはきんでん
- 最もアップしたのは高砂熱学工業
サブコン16社の平均年収
各社の2021年度の平均年収を集計したところ、今回調査対象としたサブコン16社の平均年収は790万円でした。
全上場企業の平均年収は600万円前後のため、今回調査したサブコンは相場と比べて高めだといえるでしょう。一方、主要ゼネコン20社の平均年収(891万円)と比較すると、100万円ほど下回る結果となりました。
16社の内訳を見てみると、1,000万円台が1社、900万円台が2社、800万円台が2社、700万円台が8社、600万円台が3社となっています。
各社の有価証券報告書をもとに作成。サーラコーポレーションは2021年11月期の有価証券報告書をもとにしている。
トップは大気社の1,034万円
2021年度のトップは空調設備の設計・施工が主力の大気社で、平均年収は1,034万円でした。2位を100万円近く上回って首位となりましたが、前年度からは44.4万円減少しています。
大気社に次ぐ2~4位は、いずれも空調設備業がメインのサブコンがランクイン。2位のダイダンは平均年収937万円、3位の新日本空調は909万円、4位の高砂熱学工業は809万円となっています。
電気設備業の年収トップはきんでん
電気設備業をメインに手掛けるサブコンのなかで、最も平均年収が高いのは5位のきんでんです。
きんでんの平均年収は888万円で、前年度から3.0万円アップ。同じく電気設備業が主力で売上高の規模が近い関電工(平均年収745万円)や九電工(平均年収678万円)と比べて100万円以上高く、頭ひとつ抜けた水準となっています。
最も年収が上がったのは高砂熱学工業
サブコン16社のうち平均年収がアップしたのは半数で、特に増加額が多かったのは4位の高砂熱学工業です。
高砂熱学工業の平均年収は890万円で、前年度から71.1万円増加。前年度にあたる2020年度の平均年収は、2019年度から60万円以上ダウンしていたため、今回の増加によってダウン前の水準に回復した結果となっています。
なお業績に目を向けると、工事の採算性が上がった影響で高砂熱学工業の2021年度の売上総利益率は過去最高を記録しました。
サブコン各社の業績をチェック!
(セコカンプラス編集部)