建設現場で最高位のポジションである現場所長は、実際のところ年収も高いのでしょうか。
この記事では、20~60代の現役施工管理1,492名に実施したアンケートをもとに、現場所長の平均年収を調査しました。
所長の平均年収は約655万円
今回のアンケートに回答した20~60代の現役施工管理のうち、所長・現場代理人経験があると回答したのは607名。平均年収は654万9,242円でした。
ボーナスは年2回で各2ヵ月分支給されると仮定すると、月収は約41万円になります。
一方、所長・現場代理人経験がないと回答した人の平均年収は572万円。所長経験者とは80万円以上の差があるとわかりました。
【工事の案件金額別】所長の平均年収
一口に所長といっても、担当現場は小規模現場から数十億円以上の大規模現場までさまざま。
続いては、所長・現場代理人経験があると回答した人の平均年収を工事案件の金額別で見ていきましょう。
工事案件の金額を「1,000万円未満」「1,000万~1億円」「1億~10億円」「10億円以上」に分類してそれぞれの平均年収を調査したところ、10億円以上の現場で所長・現場代理人経験がある人の平均年収は834万円でした。
※複数の現場で所長・現場代理人の経験がある場合は、工事案件の金額が最も高いものに分類しています。
1億~10億円の現場で所長・現場代理人経験がある人の平均年収は671万円、1,000万~1億円の経験者は589万円、1,000万円未満の経験者は599万円でした。
1,000万~1億円の現場経験者と1,000万円未満の現場経験者の平均年収はわずかに逆転しているものの、基本的には工事案件の金額が高くなるほど平均年収も上がる結果になりました。
所長の平均年齢は44.7歳
年収は、年齢や勤続年数と連動することも少なくありません。あわせて所長・現場代理人経験があると回答した607名の年齢も調査したところ、平均年齢は44.7歳でした。
工事案件の金額別で見てみると、1,000万円未満の建設現場で所長・現場代理人経験がある人の平均年齢は最も低い39.9歳で、次いで低いのは1,000万~1億円の42.2歳。案件の金額が低いほど、若いうちから所長を任せられている傾向があるとわかりました。
一方、案件の金額が10億円以上の現場で所長・現場代理人経験がある人の平均年齢は49.4歳となっています。
施工管理全体の平均年収はいくら?
リアルタイム診断!自分の年収を全国の施工管理と比べてみよう!
アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答。このうち所長・現場代理人経験を問う設問では、607名が経験があると回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
(セコカンプラス編集部)