長く働ける会社かを判断する指標のひとつとされる、平均勤続年数。ですが建設業の場合、どのくらいの年数が相場なのでしょうか?
この記事では、第一弾としてゼネコンの平均勤続年数を調査。平均年収のランキング記事で調査した主要ゼネコン22社の2020年度の有価証券報告書をもとに、各社の平均勤続年数をまとめました。
主要ゼネコン22社の平均勤続年数まとめ
ゼネコン22社の平均勤続年数をまとめたところ、最も長い企業が21.5年、最も短い企業が11.6年でした。
内訳は、勤続年数20年以上の企業が3社、19年台の企業が6社、18年台が4社、17年台以下が9社となっています。
各社の有価証券報告書(2020年度)より作成
トップは淺沼組の21.5年
ゼネコン22社のうち、平均勤続年数が最も長かったのは淺沼組で21.5年でした。2位が三井住友建設で22年、3位が東急建設で20年となっています。トップ10のうち8社を中堅・準大手ゼネコンが占めています。
なおスーパーゼネコンの順位に注目すると、最も高い順位にいたのが竹中工務店で9位。平均勤続年数は19.1年でした。その後に鹿島建設(18.3年)が10位、大成建設(18.2年)が11位と続いています。
最も短かったのは、高松コンストラクショングループ
平均勤続年数が最も短かったのは高松コンストラクショングループで、平均勤続年数は11.6年。1位の淺沼組とは9.9年の差がありました。
高松コンストラクショングループですが、同社は持株会社であり、施工管理をはじめとした工事に直接携わる従業員はグループ内の各社に所属しています。そのため、ほかの企業とは単純に比較できず、勤続年数が短いからといって長く働けない会社という訳ではない点に注意してください。
ゼネコンの勤続年数は、全産業の平均よりも長め
国税庁の令和2年分民間給与実態統計調査(PDF)によると、全産業の平均勤続年数は12.4年。今回ピックアップした主要ゼネコン22社のうち21社が、全産業の平均勤続年数を上回っていることがわかりました。
また、同調査によると建設業全体の平均勤続年数は14.8年であり、こちらも22社中21社が上回っている結果に。ゼネコンは勤続年数が長めの業種と言えそうです。
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(セコカンプラス編集部)