施工管理の年収分布(まとめ)|ゼネコン・サブコン・専門工事会社を比較して見えた特徴は?

更新日

これまで、現役施工管理へのアンケートをもとにゼネコンサブコン専門工事会社(建築・土木)に勤める施工管理の年収分布を見てきました。

連載の締めくくりとして、この記事ではゼネコン・サブコン・専門工事会社(建築・土木)の年収分布を比較。3業種の年収分布にはどのような違いがあるのか、比較して見えてきた特徴をお伝えします。

3業種の年収分布を並べてみると…

ゼネコン・サブコン・専門工事会社(建築・土木)に勤める施工管理の年収を100万円単位で区切り、それぞれに当てはまる人の割合を調査しました。

年収分布を並べてみると、いずれの業種でも年収500万円〜600万円が多くなっています。

施工管理の年収分布(ゼネコン・サブコン・専門工事会社の比較) 1,200万円以上:ゼネコン 1.8%、サブコン 0.5%、専門工事会社(建築・土木) 0.5%/1,100万円台:ゼネコン 1.8%、サブコン 1.1%、専門工事会社(建築・土木) 0.5%/1,000万円台:ゼネコン 4.8%、サブコン 2.1%、専門工事会社(建築・土木) 1.4%/900万円台:ゼネコン 5.4%、サブコン 5.3%、専門工事会社(建築・土木) 1.4%/800万円台:ゼネコン 12.1%、サブコン 11.2%、専門工事会社(建築・土木) 5.7%/700万円台:ゼネコン 20.5%、サブコン 17.6%、専門工事会社(建築・土木) 15.2%/600万円台:ゼネコン 18.7%、サブコン 23.4%、専門工事会社(建築・土木) 23.3%/500万円台:ゼネコン 22.3%、サブコン 22.9%、専門工事会社(建築・土木) 24.3%/400万円台:ゼネコン 10.8%、サブコン 12.2%、専門工事会社(建築・土木) 18.6%/300万円台:ゼネコン 1.8%、サブコン 3.7%、専門工事会社(建築・土木) 7.6%/200万円台:ゼネコン 0.0%、サブコン 0.0%、専門工事会社(建築・土木) 1.4%

各業種の「当てはまる人が最も多い年収」は?

3業種それぞれの「当てはまる人が最も多い年収」は、ゼネコン・専門工事会社が年収500万円台サブコンが年収600万円台でした。

当てはまる人が多い年収トップ3 1位:ゼネコン 500万円台(22.3%)、サブコン 600万円台(23.4%)、専門工事会社 500万円台(24.3%)/2位:ゼネコン 700万円台(20.5%)、サブコン 500万円台(22.9%)、専門工事会社 600万円台(23.3%)/3位:ゼネコン 600万円台(18.7%)、サブコン 700万円台(17.6%)、専門工事会社 400万円台(18.6%)

平均年収を3業種で比べると、1位:ゼネコン(683万円)、2位:サブコン(644万円)、3位:専門工事会社(577万円)の順になりますが、当てはまる人が最も多い年収に関しては、サブコンがトップの座についています。

ゼネコンは、年収1,000万円以上の割合が高い

ゼネコンの傾向として、年収1,000万円以上の割合がサブコン・専門工事会社よりも高いことがわかりました。

たとえば各業種の年収1,000万円台の人の割合を比べてみると、ゼネコンが4.8%なのに対して、サブコンは2.1%、専門工事会社は1.4%という結果に。年収1,200万円以上においては、ゼネコンが1.8%なのに対して、サブコン・専門工事会社は0.5%となっています。

数ポイントの差ではありますが、年収が高くなる可能性はゼネコンが高めのようです。

専門工事会社は、年収400万円台~600万円台が多い

前出の「当てはまる人が多い年収トップ3」を見てみると、ゼネコン・サブコンは年収500万円台~700万円台がトップ3なのに対して、専門工事会社のみ年収400万円台~600万円台がトップ3であり、年収相場が低めなことがわかりました。

特に年収400万円台以下の割合は、他業種よりも高めです。

年収400万円台の割合は、ゼネコン・サブコンより6〜8ポイントほど高い18.6%年収300万円台の割合も、サブコンの2倍近い7.6%となっています。

アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日

(セコカンプラス編集部)

「施工管理の年収分布」連載記事はこちら

ゼネコン・サブコン・専門工事会社それぞれの年収分布に加えて、各業種で中小企業・大企業の年収分布の違いなども紹介しています。

転職について相談したい
経験を活かせる求人を知りたい

お気軽にご相談ください

セコカンプラスおすすめ記事