施工管理の年収は、どのように分布しているのでしょうか?
この記事では、ゼネコン編・サブコン編に引き続いて、現役施工管理へのアンケートをもとに、建築・土木系の専門工事会社に勤める施工管理の年収を集計。年収を100万円単位で区切り、それぞれに当てはまる人の割合を調査しました。
建築・土木系の専門工事会社で働く施工管理の年収分布
調査の結果、専門工事会社に勤める施工管理の平均年収は577万円で、最も多いのは年収500万円台であることがわかりました。
最も割合が高い年収500万円台の施工管理は、全体の約24%を占めています。次いで多いのが、年収600万円台で約23%。3番目に多いのは年収400万円台で約19%でした。
専門工事会社の年収分布は、年収500万円台~600万円台を頂点としたピラミッド型になっているのが特徴です。
中小企業と大企業で、年収分布を比較すると?
次に、勤務先の企業規模によって年収の分布がどう異なるのか見てみましょう。
今回は、中小企業庁の定義に基づいて中小企業(従業員数300名以下)と大企業(従業員数301名以上)を分け、それぞれの年収を集計しました。
中小企業|最も割合が高いのは年収600万円台
今回の調査では、中小企業に勤める施工管理のうち、最も割合が高いのは年収600万円台で、全体の約26%を占めています。次いで多いのが年収500万円台で、割合は25%と僅差でした。
年収400万円台の人も20%を超えており、年収400万円台~600万円台の人だけで全体の70%以上を占めていることがわかりました。
なお、年収700万円を境に割合が大きく減少しており、中小企業ではこれ以上の年収の人は少数のようです。
大企業|年収700万円台・500万円台が多い
大企業に勤める施工管理の場合、最も割合が高いのは年収700万円台で、全体の約29%を占めています。次いで多いのが年収500万円台で、割合は22%でした。これらと比べると、年収600万円台の割合が大きく下がっている点が特徴的です。
なお今回の調査では、過半数が年収700万円以上ということがわかりました。やはり、中小企業よりも年収が高くなる傾向があるようです。
アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
(セコカンプラス編集部)