施工管理の年収は、どのように分布しているのでしょうか?
この記事では、現役施工管理へのアンケートをもとに、ゼネコンに勤める施工管理の年収を集計。年収を100万円単位で区切り、それぞれに当てはまる人の割合を調査しました。
ゼネコンで働く施工管理の年収分布
調査の結果、ゼネコンに勤める施工管理の平均年収は683万円で、最も多いのは年収500万円台であることがわかりました。
最も割合が高い年収500万円台の施工管理は、全体の約22%を占めています。次いで多いのが、年収700万円台で約21%。3番目に多いのは年収600万円台で約19%でした。
ほかの年収帯と比べると、年収500万円台~700万円台の割合が特に高い傾向が見られます。
中小企業と大企業で、年収分布を比較すると?
次に、勤務先の企業規模によって年収の分布がどう異なるのか見てみましょう。
今回は、中小企業庁の定義に基づいて中小企業(従業員数300名以下)と大企業(従業員数301名以上)を分け、それぞれの年収を集計しました。
中小企業|最も割合が高いのは年収500万円台
中小企業に勤める施工管理の場合、最も割合が高いのは年収500万円台で、全体の約27%を占めています。次いで多いのが年収700万円台で、ゼネコン全体の傾向とほぼ一致する結果となりました。
大企業と比較したときの特徴は、年収500万円台と700万円台の割合が大企業よりも高いこと。逆に年収900万円以上の人はほとんどいないという結果に。規模が大きな企業のほうが最高年収が高い傾向がありました。
大企業|中小企業に比べて高収入の割合が高い
大企業に勤める施工管理の場合、最も割合が高いのは年収600万円台で、全体の約21%を占めています。
大企業の特徴は、年収800万円台~1,200万円以上の割合が中小企業よりも高いこと。同じゼネコン勤務でも差が出る理由の一つが、居住地です。
今回の調査では、大企業に勤める施工管理は賃金が高いとされる都市圏、特に東京都で暮らしている人が多い傾向にありました。このことが、年収額の上振れに繋がっていると考えられます。
アンケートの概要
求人サイト『建設・設備求人データベース』の登録者にアンケートを送信し、現役の施工管理1,492名が回答した。
調査期間:2020年3月4日~3月11日
(セコカンプラス編集部)